▲ Page Top ▲ Page Top

English Site »

Katoh Gakuen English Immersion/Bilingual Program -Bi-lingual.com-

執筆の趣旨

概要

Ⅰ.IBの学生時代

Ⅱ.IB生のための大学出願

Ⅲ.用語解説

IB生の「生の情報」
IB経験しての後輩へのアドバイス

執筆趣旨

2021年度卒業生を代表してこの記事をまとめた中原瑠南と申します。

2014年杖本遥さんを代表として、先輩方が作成してくださった『IB生の「生の情報」』ページに私自身多く助けられました。一方でIBのカリキュラムは定期的に多くの更新があるため、今回は僭越ながら先輩方が執筆してくださったページの追加・変更をさせていただきました。

この記事に協力してくれた2021年度卒業生一同は、中学校もしくは高校からIB教育を受けました。新型コロナウイルスの猛威による自宅でのオンライン学習や不確定な将来に対して不安があり続けたからこそ、一緒に同じ方向を向いて学ぶクラスメイトの重要性を強く実感し、助け合いながら困難を乗り越え個人を尊重することができました。こうした中で、常に世界に目を向け続けるというバランス感覚の中で得た国際意識や想像力は、これから世界に羽ばたく私たちの生涯の宝物であり大きな道標になると予感しています。

「恩送り」という言葉があります。誰かから受けた恩を直接その人に返すのではなく、別の人に送るという意味です。インターネットが普及したことにより、誰でも簡単に不特定多数の情報を得ることができる時代になりました。不特定多数かつ顔が見えない情報に触れることができる幸運な時代だからこそ、私たちは「自分だけで成功し、一人でも生きていける」という実力主義的な思想に溺れてしまいそうになります。ですが、それは大きな間違いです。私たちは常に誰かに助けてもらいながら、また助けながら生きています。そしてそれは学校や受験という個人が重要視される社会だからこそ、特に顕著です。人間が人間であり発展することができた理由は、見知らぬ人を思いやることができる利他性にあるのではないかと私が尊敬する人は言っていました。複雑化している世の中だからこそ、原始時代的な恩返しはもう不可能かもしれません。しかし、金銭や「誰が助かった」など明確な基準等を排した利他的な(=他人のために行動すること)恩送りという行為が、自分と社会の結びつきを強くし、さらには間接的に社会を発展させていくのではないでしょうか。2021年度卒業生は、この記事を通して先輩方から得た恩を後輩の皆さんに送ろうと思います。これを読んだみなさんもさらにアップデートされた情報を次の世代に繋げてくれたら、本当に嬉しいです。

最後に、IBを果敢にも乗り越えようとしている現役生の皆さんと保護者の方、IBを選択することを考えている皆さん、ぜひこの記事を参考にしてください。IBというカリキュラムもこの記事も所詮、枠組みでしかありません。しかし、これらをどう活用してどう学んでいくかは皆さんに託されています。IBコースにただ「いる」だけでは人生は変わりません。「IBを選択することで、何かを得られるのではないか」と思うだけでなく貪欲に、能動的に、でも他者を想像しながら「自ら」チャンスを掴み学んでいってほしいなと思います。またIB教育を初めて耳にする方も一度読んで頂けたら嬉しいです。知らないと選択できない、と言いますがこの記事がきっかけで選択肢が増え一人でも多くの人が自分に合った道を選んで頂ければこれ以上の喜びはありません。

皆さんのご健闘を卒業生一同応援しております。

代表:中原瑠南 (2022年7月)

Katoh Gakuen English Immersion/Bilingual Program